5月連休
 私、この連休中、活性が低かったです。
先に痛めた右足が中々治らんのですよ。でも谷では普通に歩けるから釣りに行くと、帰りの林道でビッコ引いてしまう。右足の小指が、ちょっとだけ痛い。
でも釣り場ではほとんど問題ない。だからまた釣りに行く・・・。と、近頃そんな繰り返し。
きっと、治りかけた時になって釣りなんかするから、そこでまた治らなくしてしまうんだとは思うけれど・・・。それと、年齢を重ねるにしたがって、傷やら打撲の治り速度は、どんどん遅くなってるのは実感してはおります。
そんな私を尻目に、最近のテンカラN師の活性は高い。N師はこの冬に椎間板ヘルニアと診断された時から、すっかり爺様になってしまってヨボヨボしておったんですが、リハビリが効果を奏してか、4月に入ってからはどんどん活性が上がってきて、ここんところ週2回は私んところに来て「あそこは釣れた。ここは釣れなんだ」なぞとご報告に来るのです。今日8日の夕方6時半にも「栗巣でこんだけ釣ったぞ」と、ビニール袋に入った十数匹の魚を見せられたのでした。
私の現状とは真反対で、すこぶる落ち込みます。
あんたは本当に75歳か!!

そういう訳で、本当はおとなしくしていた方がいいんだけれど、やっぱりジッとはしてられなくって、しかし消極的な釣りとなって、3日は切立で1時間釣ったら寒くなって小雨が降ってきて挫けて(ボウズ)、4日は晴れてしまったのでヲンボ谷行って極力林道を歩かないコースを釣って(数匹)、5日は雨が降ってホッとして、6日は師匠と船長と天ぷら釣行をしなければならんので、しかし3人で行って楽な林道といったら庄川しか思いつかなくて、まあフライじゃまだ早すぎるけど、晴れてたけど寒くて、やっぱりボウズに終わって、この連休を終えました。
そんな訳で、写真は1枚しかありません。

さて、この週末、右足小指の平癒の為に、おとなしく過ごすべきですが・・・・。
天気も良さそうだし・・、小指の腫れもちょっとだけ治まったような気がするし、何より谷は普通に歩けるんだし・・・、帰りの林道だってビッコ引けば歩けるんだし・・・・。
でも今後のことを考えたら、おとなしくしてるべきですなぁ~~。

 
 (左下画面がケラレてますな)
5月11日 田茂谷 
 今季初に九頭竜へ行きます。
田茂谷林道にはあちこち車が止まっておりますが、多分みんな山菜取り。だいたい、その車の周りを見渡すと、誰かが草むらでゴソゴソやってます。だからその車のちょっと上流に車止めて入渓。
天気は良いし暖かいし、ハッチもそこそこ。水量はちょっと多いかな?位で、条件はよろしい。しかし、ドライフライを結んで釣り始めるも・・・、全く反応しません。1時間で挫けて新・チョビスケを投入。まあ、当たり前のように全く反応が無くって、30分後に枝にひっかけてロスト。やむなくまたドライフライにしたらパタパタと3匹釣れた。う~ん、時間帯が良くなったのだね。このまま釣ればもっと釣れそうだったけれど、12時も過ぎたし腹も減ったので出渓。
トコトコと車に戻ったら、すぐ隣に車を止めた方がおられた。聞くと、やはり山菜取りらしい。
「今は何が取れるんですか?」と聞くと「そこの林道脇にソバナがあったんでね。それを取ろうと思って」と。ソバナって、どんな山菜なんだろう。私ゃ知らん。美味しそうな名前ですね。今度調べておこう。
それからちょっとだけ上流に移動して(200mくらい)昼食。相変わらずのカップ焼きそば。ビールを開けてペラペラ文庫本をめくってたら、2人組の山菜取りらしき人が車で通りかかって話しかけてきた。「釣れますか~」と言われたので「あんまり釣れませんねぇ~~」と言ったら、彼はどう聞き間違えたのか、隣の人に「おい、釣れるっってよ~」と話しかけてた。おいおい、誤解しないでくれ。私ゃ2時間で3匹しか釣lっとらんのよ。

再び入渓。ドライフライを結んで釣りあがると、ポツポツとは釣れます。時々バラシ。前半終了時の地合いがまだ続いてるようでよかったです。おおむね20㎝くらい。そしていい時には良型が出る淵でとりあえず23㎝を釣って、フィッシュアイで写真を撮ってそこそこ満足。
それから”例のフライ”にします。昨日巻いた新・チョビスケはどうにもよろしくなくって(午前中にロストしたやつならイケたと思うが?)”キンギョ”に変更してパタパタと2匹。3匹目は水面を30㎝以上飛び上がって反応してくれたけれど、こいつは掛からなかった。
まあ、私としましては、満足な1日でありました。

同日、テンカラN師は鷲見に行って、尺イワナと尺アマゴを釣ったらしい。

 
 (ハズカシ谷)
5月17日 ハズカシフライVS例のフライ
 この2年ばかり前から、私のHpやら、さるお方のHpやらで、「ハズカシフライ」「例のフライ」なぞと、他のフライマン達のHp・ブログには決して出てこない言葉が出てきますが、これらのフライは、きっと多くのフライマンが一度は考えて作って1回だけ使って「あ~~、こんなフライじゃあ釣れる訳ない。やーめた」となるフライを、私とさるお方(局長さんですな)が2年にも渡って試行錯誤して改良を加えて「う~ん、やっぱり釣れないけど面白い」となって、でも時々、「もしかしたら、もうちょっと改良したらそこそこ釣れるんじゃないかな」なんて思う時もあって、現在に至っております。

そして先週、私の例のフライ「キンギョ」で、先週パタパタと2匹釣れて(3匹目はフッキングしなかった)「おおっー、これはいける」と思った。
実はハズカシフライの局長さん、いつも私より、1歩2歩くらい先を進んでる。私より、ちょっと多く釣る。それが悔しかった。でも、この「キンギョ」なら・・・、局長さんに勝てる!そう思った。
そして局長さんに対決を申し込んだのです。私は自信満々ななだ。

対戦当日。ハズカシ谷です。
私は自信があったから、最初はドライフライ。局長さんと交互に釣って私2匹。ハズカシフライの局長さんはなかなか反応が無く苦労してる。でもそのうち局長さんはハズカシフライで1匹釣った。じゃあ私も「キンギョ」に切り替えて釣ってやろうか。そう思ったが・・・。釣れない。・・・おかしい。・・・予定と違う。そのうち局長さんがハズカシフライで1匹、また1匹と釣る。
ある淵では、私の「キンギョ」を散々投げた後に、局長さんがハズカシフライを投げたら1発で釣られた。もう私、意気消沈。1・2歩先を歩いてたはずの局長さんの背中が、10歩20歩先に遠くに小さく見える。降参。負けました。ひれ伏します。私、私はミジンコです・・・・・。
帰り道の林道で、嘆く私を局長さんは「そう落ち込みなさんな」と私の肩をやさしくポンポンと叩いてくれましたが、そういう優しさが傷心を負った身には応えるのだよ。いいや、あの言葉には、優越感と悪意があるな。今度きっと見返してやるのだ、と誓った!!

お昼のビールはとっても苦かったけれども、その後に釣った2つの小さな谷ではお魚の活性はさほど高くなくって、午前中ほどには釣果の差はでなくってホッとする。

翌18日。傷心の釣りとして一人牛道に行く。
最初の30分。ドライフライで全く釣れなんだ。それから30分「例のフライ」で全く釣れなんだ。
とっとと寒水へ行く。
上流から林道を下って行くと車が1台。そのすこし下に車を止めて昼食。ペラペラと文庫本をめくってると谷の方から音がした。見たらテンカラ師が釣りあがってる。それからしばらくしてカップ焼きそば食ってたら林道を2人組のルアーマンが下りてきた。声を掛けたら「いいのが釣れました」と・・・。羨ましい・・。
でも、テンカラとルアーの釣った直後に私が釣っても釣れる訳がない。再び牛道に戻ります。
例のフライ「キンギョ」を付けて釣ります。開きから逃げる魚は見ないので、さほど活性は高くないはず。2時間ばかりで「キンギョ」で3匹釣った。このフライで、ちゃんと釣れるのだよ。迷っちゃあイカン。昨日の結果はきっと偶然なのだよ、きっと。

局長さん、いずれリベンジいたします。

 (初夏の谷)
 5月24日 寒水・他
 先週のハズカシ谷で、私の「例のフライ」は局長さんの「ハズカC45」に完璧に負けてしまいまして、この1週間、悶々としてました。フライがいけないのか・・・?いいえ、翌日の牛道では「キンギョ」で3匹釣ったので、フライのせいじゃないはずです。では何がいけなかったのか・・・。
当日の事を翌々考えるに、局長さんが釣るたびに私は冷静さを欠いた。それどころか、増々あせってしまって、キャスティングもグチャグチャ。合わせだっておかしくなってしまってた。
そう、あれは精神的におかしくなってしまってたからなのです。だから牛道では一人だったからなんとか釣れた。あの釣りはメンタル面が非常に大切なのです。心静かに、沈着冷静に釣らねばならんのです。
そして決めました。「1か月間、修行する!!!」
そして再び、局長さんに対決を申し込むのだぁ~~。

さて24日朝、どこに修行に行こうかと考えてたら局長さんから電話があって「今、寒水へ向かってるけど、リベンジする?」と。即OKの返事をしましたが、寒水へ進む車の中で考えるに「今のか弱い私の精神状態では”ハズカC45"には勝てる訳がない。局長さんの精神は今は興奮状態にあるから、あちらの方が絶対有利。リベンジするからには完璧なまでに局長さんを打ち破らなければならん。今日のリベンジはやめておこう」と結論づけました。
橋のところで局長さんと合流して「私は修行中の身、今日はリベンジいたしません」と申し出。
ビール頂いて、静々と釣り始めます。私のフライは「例のフライ各種」。修行中なのですから。局長さんは自信の「ハズカC45」。橋から降りてしばらくはそこそこの落差があって良いポイントが続きますがお魚の反応は全く無し。2~3カ所「なんでこの石が濡れてるの?」と思ったもののそのまま進む。その後はゴルジュのような渓相になってきて淵が連続して高巻きの連続。疲れます。そして思い出した。私ずっと前に、1回だけここ釣った。その難儀な渓相に懲りて、この場所を避けてたことを・・・。そして局長さんが、しっかりした足跡を見つけた。その先を見ると、また滝がある。あそこを巻くのもやだ。
「局長さん、場所替えましょう」
そして牛道。やっぱり橋から。朝通った時も車は無かったし今もないから先行者はないでしょう。でも二人ともにお魚は中々でない。「ハズカC45」に挫けた局長さん、ウェットにして1匹。黙々と「例のフライ」修行を続けた私にパタパタと2匹。思わず「ハズカシフライ」に替える局長さんですが出ない。
あのね、この手のフライはね、あせっちゃあイカンのよ。精神を平静にしないとあかんのですよ。先に釣られると、精神の動揺がフライにそのまま伝わってしまうのよ・・・。

昼食後、白いアマゴの釣れる谷へ案内してもらう。
ただ先行者があったり、新設された堰堤の影響もあって、ほとんど釣りにはならなかった。

えー、今回、釣りに対して、精神的ウンヌンなどと言っておりますが、私、これ結構真剣です。たとえばエサ釣りからテンカラやフライに移行する場合、その毛バリを信じる事は大変に重要なことなのです。これ、経験者なら解ってもらえると思う。私もそうだったから。
それからもちろん、技術的な裏付けも重要。だから私は、今後の1か月は精神修行とともに、技術的な修行もいたします。
そして再び、局長さんにリベンジするのだ!!

翌25日、師匠と庄川タケノコ釣行。
現地に着いて、まずはビールで乾杯。30分ばかりグダグダする。そして師匠はタケノコ採り、私は例のフライの修行に進もうと谷へ下りようとしたら・・・、師匠が下流100mくらいのところにルアーマンを発見。知らなかったらそのまま入渓してる処ですが、見たからには遠慮せねばなるまい。あの30分がいけなかった。谷へ着いたら、見境なく入渓するのが得策かと。。
やむなく少し上流に移動。ラジオでは「今年のヒメタケは10日ばかり遅れてる」とのことでしたが、結構に生えてます。師匠はせっせとタケノコ採り。私は例のフライの修行で前半終了。

昼食はいつもの通りケーちゃんでビール。ヒメタケは食わなかったけど、師匠が竹林で採ったタケノコも頂いた。それから師匠がソーメンを作ってくれた。そしてめんつゆは忘れてくれた。う~ん困ったと言いながらも、師匠はデイバックの中をゴソゴソやって、醤油とだしの素を取り出して、水で薄めて偽めんつゆの完成。醤油はともかくとして、だしの素まで持ち歩いてるとはスゴイと思った。
その後師匠はテンカラを振ると言うので、私はドライフライ。例のフライの修行をすると、あまりに釣れなさ過ぎるから師匠に悪いと思った。2人で釣り上がる時には、さほど差をつけないのがよいのです。
ただし、お魚の活性はシブかった。お互い何匹化は釣れたけれども、流れの主筋では全く出なかった。