(寒水川の風景)
7月2日 寒水川 
 5月の連休からこっち、ずっと借り物の10万キロフィットに乗っておりまして、舗装道しか走れませんでした。でも先日、やっとこ新ジムニーが届きまして、さあこれで未舗装の林道を思いっきり走れるぞー!とワクワクしておったのですが、今日の天気はちょっと怪しい。林道そのものは兎も角、落石やら倒木なんかが怖いから、安心できる寒水へ行きました。
曇り空の中、9時過ぎに出発しまして、牛道川を遡って大洞林道へ入ります。ここ、養魚場あたりで伐採工事をやっておりまして、もしかしたら平日だと通れないかも知れません。で、今日は工事もなく進みまして、牛道川の最後の橋を渡ってしばらく行くと、なんと倒木が道をふさいでおりました。
私の中では、ここは安全な林道だと思ってたんだけど…。
でも、その木の直径は手首くらいの太さ。こんなこともあろうかと、私は車の中にいつもノコギリをしのばせておったのです。かれこれ15年はしのばせておった。そして初めて使うことになったのです。
写真の手前の枝は問題ありませんが、空中に横切る斜めの木を切らねばならん。大体目の高さくらいの所。ここをぎーこぎーこします。最初は快調に切り進んで、15年ほったらかしのノコギリもやるもんだと思ったのもつかの間、半分ほど切り進んだ所でノコギリがピタリと止まった。
よくよく観察するに、木の重みで切り口が狭まって、ノコギリを挟み込んでるようです。ならば木を左手で引っ張って切り口を広げてやればいいんですが、なにせ目の高さの所。なかなか上手くできない。じゃあ下から切ろうか・・・。でも、それもやってみたけどやりにくい。誰かが通りかかって手を貸してくれたら簡単なんだけど・・・、と思って一服したけど、誰も来ない。苦労して苦労してなんとかやり遂げました。まあせいぜい2~30分くらいですが・・・・。

そしてやっとこ寒水に到着。水位は多め。チョビスケを結んで釣り始めると、すぐに1匹釣れた。20㎝くらい。おおっ、今日はチョビスケ日和か~~、これならもっといいサイズが釣れるはずだから写真は撮らなかった。
でも・・・、その後はほとんど反応が無かった。あのポイントもあそこのポイントでも反応しなんだ。そのうち雨がポツリポツリと来たんで、車の戻って昼食とします。
が、車に戻ったらザーザーと降ってきて、カップ焼きそばを作るにはお湯を沸かす必要がある訳で、それにはガソリンストーブを使わねばならず、とてもそれを車の中では使用するべきではないでしょう。次回からは、車に傘入れとこうと思った次第です。
幸いにもそのうち雨も収まってきてお湯を沸かせてカップ焼きそば食って、そして釣り始めるも反応は鈍く、やっとこ15㎝イワナを1匹釣ったところでまたまた雨が降ってきて、カッパを着こんでしばし思案したあげく、もう釣れないだろうと結論。まだ2時半の納竿でした。

 
 (とりあえず写真を載せます・・・)
7月9日 庄川 
 9時半に軸屋を出発しまして、近頃お気に入りの「tricot」を聞きながら、庄川を目指します。変拍子ロック女子バンドだぜー。
でも、チャランポランタンから乗り換えたわけではありません。12日に発売される、チャランポのライブビデオは、もう予約注文しているのです。
そして庄川上流に到着。釣り人らしき車は1台だけ。もしかして、釣れんのかな~~。
10時半からドライフライを結んで釣り開始。やや渇水か。最初のポイントでポチャリと出た。でも乗らなんだ。暫くしてまたポチャリ。乗らない。もう少し行って今度はフッキングしたけれど、すぐにバレた。みんな、仔アマゴでしょう。
その先の淵の開きに立つと、20㎝くらいのイワナがササッーと逃げていきます。流れ込みは沈黙。
そしてやっとこ20㎝くらいのイワナを1匹釣って、小さないけすを作って、さあ写真を撮ろうとしたら逃げられました。
その後の反応は鈍く、チョビスケやらハズカC45でも反応は鈍く、またドライにして1匹バラして前半終了。

さて少し上流へ行って昼食にしようかと林道をトコトコ進んでたら対向車が下ってきたので、私は少し下がって道を譲りました。と、その方、見覚えのあるお方。クリフさんじゃないですか。
即座に道を譲ってよかった。これで少しは、私の心証がよくなったんじゃないかな・・・?
クリフさん、あまり釣れないので、もう退散するらしい。お話してる最中、私のジムニーのフロントグリルあたりをちらりと見て小首をかしげたようにも見えましたが、別にドレスアップした訳じゃないです。前の車は壊れちまったので(修理する価値がないために、後日に廃車)、見覚えのあるような新車なのですよ。それくらい同じような車なんですよ。

クリフさんとサヨナラして、昼食。
今日のカップ焼きそばは、ペヤングの「酸辣MAX」。漢字が読めません。先日、局長さんから貰いました。
後で検索したら「酸辣湯(サンラータン)」の事らしいんだけど、それも知りません。中華料理らしい。
湯切りをしてソースをかけて混ぜます。と、ラー油の香りが立ち込めます。なかなか良いです。
まずは一口二口。まず酸っぱさがきて、それから辛みが届きます。美味しいです。この味、昔味わったことがある。どこかで慣れ親しんだ味。三口四口と食べながら考えに考えて、ようやく思い出しました。それは軸屋の丁稚の頃、長森給食弁当によく入ってた、豆もやしを酢とラー油であえたやつ。懐かしい味だ―。
でも半分くらい食べ進んでいったら、酸っぱさなんか分からなくなってきて、ただただ辛いだけ。最後の方は、ビールで流し込んだ。多分、長森給食弁当の豆もやしも、弁当の隅にちょっとだけあったから美味しかったんで、きっとトレーの真ん中にどっかりあったら、辛くて食べられんかったでしょう。

そして後半。
谷に下りて最初のポイントでイワナが釣れました。ドライフライです。写真を撮りましたが、いまいち。そして10mほど進んでもう1匹。18㎝位なんで写真は撮らない。でもなんか、調子がいいぞ。
クリフさん、今日はこれからの時間からだったんだよー。残念だったね~~。なんて思ったのがいけなかったのか、その後はサッパリ。
チョビスケにするも、ほとんど反応なし。フラットなポイントが続くところではドライフライにするも、全く反応なし。
そしてハズカC45にして逆引きしたらフッキングしたけれどバレた。ならばと思って逆引きを繰り返して、なんとか18㎝イワナを1匹。
3時半納竿。
谷から上がって、橋から下の淵の開きを覗くと、数匹のイワナがササッーと上流へ逃げていきます。魚は居るんだけどねー。

 
 (チョビスケを咥えたイワナ)
 7月15日 鷲見・他
 15日、鷲見の上流へ行きました。
現地に着いて橋の上から谷を見ると、もう水がかろうじて流れてるくらいの渇水。こんなとこで釣れるんだろうか・・・。
とりあえずチョビスケを付けて、橋の脇からトコトコ下りて谷に立ちます。と、魚が開きから逃げました。まあ、今日はこんなパターンなんだろうな~。
そして10mばかり進んだら、さっき下りたばかりの橋の上で車が止まった。ちらりと振り返ったら、どうも工事関係者のようです。きっと、釣り好きなのでしょう。こちらを見てる。ほんの10mばかりの距離だから、私の動作は丸見え。緊張する。
そしてチョビスケを流れ込みの頭にキャスト。流れよりちょっとだけ早く引くと、クッとしたアタリ。釣れました~。嬉しい~~。でも~~~。
さてここで、橋の上の見物人に対して、私はどうふるまえばいいのか?一瞬のうちに、2パターン考えました。
その1・ちらりと振り返って、魚をぶら下げてニコリとする。
その2・冷静なフライマンらしく、サラリとリリースする。
で、私のとった行動は、後ろには振り返らず車には気づかなかったふりをして(そもそも最初に振り返ってるが…)、でも魚はぶら下げて釣ったアピールして、おもむろに写真を撮り始めたのでした。
次回そんな機会があったなら、その1パターンで行きたいと思います。(まず無い)
その後も開きから逃げる魚は多々あって、でもすぐにもう1匹釣れて、開きに居る魚を釣ってやろうとドライフライにするも、これには反応が鈍い。せっかく出ても、乗らないのです。で、やっとこフッキングしたと思ったら、サイズダウン。ならばとチョビスケにするも、釣れなんだ。多分、最初の2匹が、奇特なイワナだったんでしょう。

その後、叺谷へ行って昼食。
「マルちゃん、赤いきつね」の焼きうどんバージョン。これも局長さんに貰った。
私、カップ焼きそばの太麺仕様は好きじゃないんです。でも、焼きうどんだったら太くても許せる。
これは醤油味。しょっぱ甘い味。美味しいです。できる事ならば、トッピングに鰹節をつけて欲しいところです。
それから「マルちゃん」にお願いしたいことは「緑のタヌキ」の、”焼き蕎麦”を作ってほしい。
後半の叺谷では、やっとこ1匹。

翌16日。当初の天気予報では怪しいはずだった。だから釣りに行くつもりはなかった。でもなんとかもった。釣りに行かねばなりません。
でも・・・、庄川上流に行くも、やっとこ1匹に終わる。

さらに翌日の17日、当初の天気予報では怪しいはずだった。だから釣りに行くつもりはなかった。でもなんとかもった。釣りに行かねばなりません。
アヒル谷に行ったら昨晩の雨でちょっと増水で笹濁り。これは爆釣かと思ったものの、魚たちは沈着冷静。0匹。
午後に再び叺谷へ行って(ここは渇水のまま)やっとこ1匹を釣ったのみで終わったのでした。

7月22日 久沢川 
 今日は久沢へ行くも、お気に入り入渓点の1区間手前に先行者の車がありました。
おや?この車、もしかしたらSさんじゃないか?
ただ、確証はない。車のNoを覚えてるわけではないので不確かなのです。
で、とりあえず予定の入渓点まで行ったのですが、あの車がエサ釣りさんであれば全く問題のない距離ですが(エサ釣りさんの釣り上がるスピードはゆっくりで、フライマンは早い。しかし、私の釣り上がるスピードは、もしかしたらエサ釣りさんより遅いかも知れん)、もしあれがSさんの車であれば、私がここで入渓すれば、Sさんの頭をはねるか、もしくは、私が彼の釣った直後を釣らねばならん。
どちらも避けたい。
ので、日ノ谷に変更しました。そして日ノ谷に入る林道の入口で、1台の車が出てきました。で、私は入渓したポイントは全くクモの巣が無かったから、彼らが釣った所なんでしょう。
まあ、そのことは良いんです。チョビスケ・ハズカCは、イワナであれば、先行者があってもそこそこイケるんです。
ただ、この日はほとんど反応しなかった。
0匹。
それから久沢の下流に行って、喉の渇きに我慢できずにビール飲んで昼食食って、仕方なく竿を出しましたが、やっぱり釣れなんだです。

 
 (庄川上流)
7月30日 庄川 
 最近の雨で郡上辺りはそこそこ増水しておりまして、これなら庄川上流辺りなら丁度いいんじゃないかと出かけました。ただ、天気は怪しい。
出発の白鳥では曇り空だったものの、高鷲あたりでは雨。その先のひるがのは霧に覆われててしっとり。そして庄川町を進むにしたがって霧雨も上がり、現地に着いた時には曇り空でした。
車から降りるとヒンヤリとした風が吹きます。Tシャツではちょっと寒いくらい。釣れなさそう~。
そして谷に立ちます。この区間は初めて釣ります。周りが木立に覆われてて、とてもよろしいです。でも水位は、予想に反して渇水気味。
とりあえずはドライフライ結んで、ここなら出るだろうという所を3カ所やって、すぐに挫けた。ハッチも無いし鳥も鳴かないしこの冷気。昆虫の活性の気配がない。
そこでチョビスケを付けます。
と、いきなり反応した。ただ、反応するだけですが・・・。その後も時々は反応があって、まあ、魚が見られるから飽きないけど、やっぱり釣りたいし、そしてハズカC45にしてしばらくして小ぶりなイワナを1匹釣りました。嬉しい~~。
その後も時折反応はするものの釣れなくって、出渓予定の橋まできたら霧雨になって、しばらく橋の下で雨宿りをするも止む気配はなく、そそくさと車に戻ったのでした。

それから少し下流に移動して昼食。さっきまで霧雨だったのが、シトシト雨になりました。
それで、傘をさしながらスポーツスターに火を付けてお湯を沸かして、車の中でカップ焼きそばでビール飲んでたら、幸いなことに雨は上がりました(私は、雨の中で釣る気はない。あのまま雨が上がらなければ、文庫本でも読んで(釣り用トートバックの底に、いつも宮部みゆきさんの短編集を忍ばせてる)、それから昼寝でもして帰るつもりだった)。
そして谷に立つものの、さして釣れる感じはしません。でもなんとか、チョビスケとハズカC45で2匹釣った(小ぶりですが)。
4時間で3匹か・・・。
まあ、この時期の私としてはマイペースではあります。