7月1日 前坂谷 
 今週終わりにかけて結構雨が降りまして、、奥美濃近辺では竿が出せません。
ところが九頭竜の雨量計での降水量は50mmくらい。
そんな訳で、前坂谷へ行きました。
10時半に現地に到着します。車を止めたあたり、ススキがボウボウに生えてます。谷すら覗けない。谷に下りても暫くはススキボウボウなのは承知してるので、まずはそのススキヶ原を上流に向かって進みます。・・・鬱陶しい。と、踏み跡がある。大きな獣が歩いた感じ。多分、カモシカでしょう。その踏み跡に沿って少し進んでから谷に下ります。
水位は多め。でも郡上の谷ほどではない。
まずはウェットを結んで釣り始めます。ドロッパーには#10のローヤルコーチマン・リードフライは#12のプロフェサーを結びます。
前回やった時のウェットの違和感を解消せねばならんのです。
その違和感とは何だったのか?後々考えました。
釣り上がりのウェットの場合、当たりを少しでも分かり易くするために、竿先はおおよそ立て気味にします。で、前回ウェットやった時には、ドライフライを投げるのと同じ感覚でやってたもんだから、フライを投げた直後の竿先は水面と並行で、そこから竿を立てると、フライがスイ―ッと動いてしまってた。多分、それが違和感の原因。
ならば、フライを投げた直後に竿先が立ってればいい。振り下ろさないで、竿を途中で止める。沢田賢一郎さんの本にも書いてあった。オーバーターンさせて投げると、フライは早く沈むと・・。きっと以前も、こういう投げ方してたんだと思う。テンカラっぽい。私もテンカラ歴3年あるから。
そして釣り進むも、3回の当たりは取れなかった。時折フライにはからみます。でも・・1時間で挫けた。
そしてドライフライにするも、全く反応なし。15分で挫ける。
チョビスケ。時折反応するも、フッキングには至らず。
そしてもうすぐ出渓点というところで、浮いてる魚発見。まま良型。これはドライフライでしょう。フライチェンジ。ただし、すぐ後ろに木が張り出してる。
ロールキャストしかありませんね。
1投目、後ろの木に引っかけた。2投目、後ろの木に引っかけた。3投目、やっとこ前に飛んだけど、フィーヂングレーンを大きく外れて、魚は反応したけれどもフライを咥えることなく立ち去ったのでした。
その先のポイントでやっとこ1匹釣って、期待の堰堤下は倒木で覆われててガッカリ。

車に戻ったのが1時過ぎ。
カップ焼きそば食ってビール飲んで、久々に読書もした。宮部みゆきさんの「チヨ子」。やっぱ宮部さんの本はいいよぅ~~。
そして少し下流から入渓。ここは林道沿いだから安心感がある。(午前に入った所は、林道と大きく離れてるので、途中ではなかなか抜け出せない)
まずはドライフライで進みます。と、ごくごく稀にでは出る。でも、しっかりと流した(つもり)にもかかわらず、咥えてくれない。しかも反応は鈍い。
ウェットに変更。でも、よろしくない。
チョビスケ。これにはすぐさま反応はあった。反応だけですが・・。しばらくチョビスケ。そしてとあるポイント、良型がクネクネした。すかさず合わせるも空振りに終わった。

落胆しながら次のポイントに進みます。
所々にススキが生えてて、歩くのがウットウしいです。でも、強引に進む。と、リーダーがススキに引っかかった。更に強引に進もうとするも、なんともならん。しょうがない、地道にほどきましょう。竿を大石の上に置いてリーダーの絡みを解こうとしてると、視界の片隅の草むらが揺れて、獣らしき姿が見えた。一瞬、「カモシカだろう」と思った。しかしそれ、クマだったのです。
対岸上流の、私から5mほどの先。ちょっ!、ちょっと近すぎる!!! 
まあこんなこともあろうかと思って、私はクマスプレーなるものを携えておったんです。すかさずそれを抜き出して安全ピンを外します。思いのほか素早い対応ができてる。
「おおっ!ついにコイツを使う時がきたのか!!」「ただこのクマスプレー、有効期限は切れてるよな~。どれくらいだったかな~」なんて、わりと冷静(後で調べたら2年経過しておりました)。
そしてそのクマを観察しますと、地面辺りを見渡して、なにか食い物がないかと探してる様子。その姿を見て、以前土京で見たハクビシンの時を思い出した。あの時も、すぐ近くにいる私には全く気付かず食い物探しに夢中だった。
このクマも、多分、それと同じ。私には気づいてない。
そしてクマは、さらに数歩こちらに近づいてきて、固まってる私を全く無視したまま、プイッと歩む方向を変えて、山側の土手を5mほど上って、なにやら葉っぱを1枚ほうばって、山ン中に消えて行ったのでした。
クマスプレーの使用は避けられたのですが、クマスプレーの存在を、これほど心強く感じたのは初めてです。

そしてクマの姿が見えなくなったとたん、私の心臓は、急にバコバコしだした。
クマとの遭遇時間は10数秒。その間の私は、相当に緊張しとったらしい。
大きな深呼吸を2回する。
煙草をスパスパスパスパ。その煙もクマ除けになろう。
ようやく落ち着きを取り戻して、再び釣り始めますが、やっぱり落ち着かん。
15分くらい進んだ所で、草むらを通らず林道に出られるところにきたので、そこで納竿。時刻は3時半でした。

7月8日 大水 
 牛道川は、氾濫危険水位を超えたらしいですが、幸い大きな被害は無く(小さな被害はあったかもしれん)、我掛軸店は健在であります。
長良川も、結構な水位であったそうな。でも、十数年前に比べたら、さほどでもなかった(と、思う)
こんなユーチューブ、見つけました。
結構、ギリギリだったんだ・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=sk9Fi5pg9zM

 7月15日 アヒル谷
 さて、大水の後の釣りです。
まずはアヒル谷へ向かいます。その途中の林道は無事だったんですが、1カ所、樹の枝が大きく垂れ下がった所があった。まあ、この程度だったら大丈夫だろうと強引に進む。と、キキッーって音。いつもの駐車場に着いて確認したら、車の屋根に5本くらいの線が付いてた。あれは車から降りて、ノコギリで切った方がよかったと、改めて思った。せっかく、ノコギリ持ってたんだから・・・。
11時に谷に下りて、チョビスケ付けて釣り始めます。
水は多め。渓相もやや変わってる。釣れるのかな~と思ったものの、すぐに反応。そしてすぐ釣れた。小ぶりなイワナ。その後も数回の反応はあったものの、上流に行くにしたがって反応が鈍くなる。
それから渓相もやっぱり変わってますね。まあ、あれだけの出水だから仕方ない。
それからドライフライにするも反応はほとんどナシ。ガマンして流し続けてやっとこアマゴが釣れました。ただ、スレ掛かり。なんか情けない。
またチョビスケにするも、時折反応はしたけれど1匹追加するにとどまる。
明日の体力も考慮して、2時半に納竿。
帰り道が・・・、暑い!!

16日は九頭竜へ行って入谷から。
ここは林道が心配だったから、車は国道沿いに止めます。林道を少しばかり歩いてから本谷に入渓。・・・、反応なし。少し進んで入谷に入ります。
最初のプールでアマゴを発見。ドライフライに替えて狙うも、これは釣れなんだ。そして次のプールでもアマゴを発見。こいつも釣れなんだ。
その後は時折仔アマゴが絡むものの、全く釣れる気はしませんでした。
そしてここ、出水の後が甚だしい。こんなフラットな渓相で、それほどの出水があったにも関わらず、さて、どうやってあの子アマゴ達は生き延びたのか・・・。不思議でならんです。
結局、第一堰堤まで行って0匹でした。
帰り道の林道は、あちこちに土砂が流れ出してて悲惨でした。ジムニーでも行けない。

それから田茂谷へ行ってみる。林道は、轍に水が流れて溝が出来ており、普通の車だったら腹をこすりそうでしたが、、まあ、ジムニーなら普通に行ける。でも水が多いので、途中で引き返しました。
それで入次谷へ行って昼食。カップ焼きそばにビール。ただ・・・、暑い。とっとと谷に下りる。谷に下りれば、ヒンヤリとした空気に触れられます。
チョビスケ付けて釣り始めると、ポチポチと反応あり。そして1匹釣った。その後もポチポチと反応はするも、なかなかフッキングには至らず。
ドライフライにする。
いきなりフッキング。でも、バレた。
それからドライとチョビスケで3匹釣ったか。まあ、ドライフライの方が確立は高い。
ここは渓相は大きく変わってて、ある意味で釣りやすくなった。第一堰堤の下プールの手前に、新たな大淵が出現してたし、第二堰堤では、以前はコンクリートブロックが埋めらてて、さほどのポイントでなかったんですが、ここにも立派なプールが出現。
水の力は恐ろしいです。。。

7月21日 庄川上流 
21日には庄川上流へ行った。
釣果は3匹。
あれだけの雨が降ったにも関わらず、林道は綺麗に直してありました。
下流から進んで、帰りは寺河戸経由で帰還。
そしてシクジリもあって、入渓点にランディングネットを置き忘れてしまってて、1時間半たって9寸くらいのを釣って、さて写真を撮ろうとしてそれに気づいて、結局ネットなしで撮ったけど、これじゃあサカナの大きさが伝わらない。
それからネットを取りに下流へと下って、無駄な体力を使ってしまった。

22日は牛道へ行く。
車止めまで行って入渓。
3匹のバラシに終わる。
それから九頭竜は田茂谷へ行ったけれど今だ水は多く、それで入次谷へ行って、小ぶりなイワナ1匹に終わる。
この日もシクジリがあって、牛道川から上がって、暑くなった車の熱気を冷まそうと窓全開にして、そして2ピースに繋いだままの竿を車に突っ込んで、クーラーを全開にして、そろそろ冷えてきたんじゃないかと思って、窓を閉めた。
ンジャッ、と、かすかな音がした。
・・・竿の先端を切断。まあ、よくあることです。
これでこの竿は、6’00”から、5’11”となりました。

そして・・・、暑い!!!

7月29日 叺谷 
今日は叺谷と鷲見へ行くも、やっとこせ1匹に終わる。
釣れるまで釣り続ければ、ボウズは無い!!