(林谷の流れ)
 9月6日 林谷・他
 朝9時半に掛軸店を出発して、九頭竜の入谷を目指します。でも、その入口の所に釣り人らしき車があります。この方が本谷を釣ったのか入谷を釣ったのかわ解りませんが、ここはスルーして林谷を目指します。
ところが途中で、郡上方面に向かう局長さんの車に出会う。きっと例のミッションが終わったのだな。結果が聞きたかったのでUターンして合流。お話を聞くと、トラブルが発生して思案中なのだとか。でもそのミッションははぜひともやってもらいたいので「ぜひとも釣ってきて下さいマシ」と言って、再び局長さんをUターンさせました。
それから私は林谷のバックウォーターのちょっと上に下りて釣り始めます。
とりあえずドライフライでやってみましたが、時折仔アマゴが絡みますが食いついてはくれません。それでハズカC45にして仔アマゴを1匹バラすも結果は同じ。チンタラと釣ってたら上流からエサ釣りさんが釣り下ってきたので終了。12時を回ったのでいい時間です。
それから田茂谷へ移動して、あぐら椅子にどっかり座って、本取り出してビール開けてタバコなんぞをプカプカしてたら、局長さんがやってきた。
カクカクシカジカとのこと。(まあ、よろしい結果ではないですね)
二人で昼食して釣り始めます。
えー、ここは林谷以下の反応です。二人共に全く反応しません。私の心が折れそうになった頃、私の竿先が折れた。ティップの根本なので修理は可能なのが救い。でもその時には、局長さんの心は折れてた。それを機に出渓して、局長さんは「今日はここまでです」と言ってお別れをしました。
私の心は皮一枚ほどはつながってたので、そこからちょっと上流に行って再び入渓しました。
反応はない。黙々と釣るけど反応はない。そしてやっとこ仔イワナを掛けたけれど手元でバレた。・・・今日は終わり。挫けました。
そしてとぼとぼ林道歩いて車に戻って帰り支度してたら、上流から帰ってきた釣り人さんが声をかけてくれました。
「釣れましたか~」
「いや~、釣れませんね~」
「ここよりも、本流筋のほうがいいですよー。淵の底を丹念に流すと、良型が釣れますよー」
「そうですか~。ところでそちらは釣れましたか~?」
「16匹!!」
・・・、私の心は、完全に砕け散りました。

翌7日は、師匠と庄川お別れ釣行に行ってきました。
上流の下流から入る林道を遡っていきましたが、予想外に釣り人が少ないです。我々のついたとこまでに2台の車しか止まってませんでした。
そそくさと釣り準備して、とりあえずビール頂いて、さわやかな天気なので気持ち良いです。
師匠はルアー。私はドライフライで釣り登る。出水の影響で川の形が変わってて、ある意味新鮮ではありますが2人ともにほとんど反応はありませんでした。1時間ほどで前半終了。
その後、私のお気に入り区間を目指して車を上流に進めますが、ほんの200mも進んだところで林道がグタグタ。こりゃあジムニーでも躊躇する。
やむなく引き返して、六厩の上流にたどり着きます。
ビール飲んでケーちゃん食って、天気は良いし、気分は良いです。
さて、この六厩上流。庄川以上に豪雨の近かった高山に近い。ならば、もっと荒れてるはずと思った。でも、ここは以前とさして変わらない流れでした。谷筋が強いというより、これ以上に荒れん渓相(荒れきった)なんだと思った。
さて釣り。師匠のミノーには2匹のイワナが食いついた。私のハズカC45には1匹のイワナが食いついた(バレたけど)
庄川水系最終釣行でありました。

 
 (牛道川の風景)
 9月13日 牛道川・他
あと残すところ2週間となってしまいました。
まずは牛道へ行きます。今年の牛道の最上流部にはいつも車が止まってて、私はなかなか入ることができませんでしたが、今日はやっとこさ入ることができました。きっと、庄川やら高鷲やら九頭竜やらのマイマイガに挫けた釣り人が集まってたんだと思う。
そそくさと釣り準備して谷に立ちます。お盆の大雨の影響で多少は渓相に変化はありますがさほどではない。
まずはドライフライを結んで釣り始めます。と、稀に仔魚が反応します。でもフライは咥えない。開きを走る魚も見ない。活性は極めて低いです。
30分ほどで挫けて、例のフライ「キンギョ」にしたら、すぐに仔イワナが釣れた。
「おおぉ~、このフライじゃー」と思ったものの、その後は続きません。
そしてしばらく進んだところの丸い石の上に、小さな小さなケモノを発見しました。
ピンポン玉くらいの大きさに丸まってて、チロりと長いしっぽが生えてます。ネズミの類か?近寄っても動かない。死んでるのかな?でもよく見ると横腹あたりがトクトクと動いてます。でも弱ってるのは確か。
とりあえず写真を撮ります。が、レンズを向けるとモゾモゾと動いて方向転換すること数回。どうもシャイらしい。これはカメラを構えた瞬間にシャッターを切らねばならん。そしてやっとこ、正面からの1枚を撮影しました。それからもうちょっといい写真を撮りたかったので、そいつを移動しようと掌に乗せたら、パクリと小指をかまれた。弱弱しいかみかたです。やっぱり弱ってる。でも、どうにも放してくれない。そりゃそうだ。あんたは命がけなんだから。それで元の石の上に置いてしばらくしたら放してくれた。さて、あんたは何と言う生き物なんだ??
(あとで調べたところ「カヤネズミ」のように思える。日本で一番小さいネズミ。ただそれの生息場所は、主に休耕田・河川敷らしいので、こんな山ン中にも居るのかな)
それから釣り続けるも反応はほとんどなく退散。

そして田茂谷へ行って昼食。先週行った下流部です。ここならアマゴが居らんかとの淡い期待が続いております。
いつものようにあぐら椅子にどっかりと腰かけて、左側にはビール置いて右側にはガソリンバーナー置いて、プカプカとタバコ吸いながら本を読んでおりました。
そしたら下流からジムニーが近寄ってきて「釣れましたか~」と言われたので、お約束通り「釣れませんね~」と。そして私の手元を見て「読書ですかぁ~~」としみじみ言われた。
その方「魚の腹を割きたいんで、ちょっと手前の河原でやっていいですか」と。
もちろんそんなことは私に断りを入れる必要はないですよ。でも興味があったので、その方のビクを見せてもらった。そしたらビクの8分目ほどにイワナが詰まっておりました。
「すごい釣果ですねぇ~。どこで釣られたんですか?」
「打波です」
「はぁーそうですか。上流の方ですか?」
「×××××××××です。私的には穴場なんです。えへへッ・・・」
そうかそこか~、私も昔釣ったことがある。当時のドベタな私でも釣れたし、確かに当時でも釣り人は少なかった。穴場ってのは解ります。
それから河原へ下りていかれたので、私は沸いたお湯をペヤングのカップ焼き蕎麦に注いだら、そのお方はまた戻ってきて
「そちらのジムニーは何年くらい乗ってるんですか」と。
「7年くらいですかね~。ジムニーって、こんな林道走るのにいいですよねー」
「ほんとですねー。私、これ8月に中古で購入したばかりなんですけど、安心感が違いますねー。以前の車は2WDだったんですが、一度泥濘にはまって往生しました。ところでそちらのジムニーの燃費はどのくらいですか?」
私「17キロくらいです」
「えっ!そうですか。私のは11キロくらいなんです。なにかチューニングとかしてるんですか?」
う~ん、11キロは厳しいなあ。ジムニーの燃料タンクは40リットルしかないので、それだと350キロも走ったところで給油の心配をしないといけない。
私「いいえ、何にもしてません。近頃タイヤがすり減ったせいか、ちょっと伸びてます」
「そうですか。年式が違うのかなぁ~」と。
後で思うに、私のはマニュアルミッションだからオートマとは1割くらいは燃費はいいはずです。でも11キロとは厳しいなぁ。その方、そこだけは不満みたいでした。
そんな話を10分ばかりして、カップ焼き蕎麦のお湯を流したら、麺が2倍くらいに膨らんでた。そのブヨブヨの麺を食って田茂谷を釣るも、やはり全く反応しなんだ。

翌14日。
入谷と再び田茂谷(今度は上流)を釣るもボウズ。

翌々15日。
2日続けて釣ると体がクタクタ。
午前中はグウタラと過ごすものの、後2週間しかないと思うと、どうにも落ち着かない。
午後からアヒル谷へ行く。
先に局長さんに教えてもらった通りに車止めて、杣道をちょいと下ります。そして物置小屋に差し掛かったところ、その10メートル先からウリボウが2匹走り出しました。
ムッ、ヤバい。近くに親がいる。と思った瞬間、さらに5メートル先の草むらから、グフッー!と威嚇の声。そこを通らんと、先に進めない。
私、急いでクマスプレーを取り出しました。
そしたら、今度は草むらを揺らして、再びグフッー!と。
私の急な動きに対して、母イノシシも反応してます。もしかして攻撃態勢に入ったか。
思うに、釣り人がイノシシにやられたなんてのは聞いたことがない。私がその第一号になってしまうのか。
いいや、私はクマスプレーという武器を持ってる。立ち位置は私が土手上だから有利に違いない。でも、草むらの中を突進してくるイノシシにはたしてクマスプレーは有効なのか?
ほぼ5秒くらいにそんなことを考えました。
その状態のまま1分。いや、20秒くらいか。私、その草むらを見つめたまま後ずさりして引き下がりました。君子危うきに近寄らず。むこうも、子供守るために必死なのだよ。
仕方ないので車に戻って、その下から釣り始めます。
相変わらず反応は鈍い。仔イワナ1匹と、やっとこさ18㎝イワナを1匹釣りました。

 
 (土京のススキ)
9月20日 ○○谷 
 今季初の○○谷です。いや、去年も行ってないか。
実はここ、お盆を過ぎるとスズメバチが多いんですよ。何年か前に何度も何度もスズメバチに追いかけられて以来、敬遠しておったんです。でも今年はほかの谷でもほとんどスズメバチには追い回されなかったので、もしやここも少ないのでは・・と思った次第でした。
現地到着は11時といつもに増して遅いです。谷の様子は以前とほとんど変わっていない。渇水の中を静々とドライフライを浮かべます。
するとそこそこに仔アマゴが反応して、すぐに1匹掛けました。が、すぐバラす。18㎝くらいのアマゴだったか。悔しい。
気を取り直して釣り進むとすぐに出た。こいつはネットインせねば。大仰に体反らせて河原を後ずさりして慎重にネットイン。20㎝くらいか。久々のアマゴです。写真を撮ろうと浅場に持って行って、カメラ構えたら、どうもフライの位置が気に入らん。フックを外して再びカメラを構えます。でもアマゴの位置がちょっとランディングネットのフレームに寄り過ぎてて気に入らん。ネットをちょっとだけ移動したその瞬間、逃げられた。悔しい・・。
もう一度気を取り直して、釣り進みます。1匹バラした後18㎝アマゴ。こいつは慎重に取り込んで慎重に撮影しました。それからもう1匹。やはり18㎝くらいか。
12時になったので前半終了。たったの1時間で3匹も釣るなんて、私としては快挙であります(レベル低すぎ~~)。

それからちょっとだけ下流に下って昼食。今日は読書はありません。あとちょっとだけしかないと思うと、そんな余裕はないのです。
前半のタラタラ部とは違って、ここはほんの少しの落差があります。まあ、渓流らしい区間。でも、ちっとも出なんだ。例のフライを投入するも、全く反応しなんだ。その先のタラタラ区になって、ドライフライに戻してイワナ1匹。そして以前はきっと良型の出る瀬の流れ込みで、ここで釣れなんだら帰ろうと思ったところで出た。多少の渓相の変化はあっても、ここにはやっぱり魚が付いてた。大仰に竿を立てて、河原を後ずさりして、絶対に取り込もうとした・・・、が。バレた。悔しい~~~~。あれなら23㎝以上のアマゴだったと思う。それを写真に撮ったら、今季は満足に終了できたのに・・。(つくづくレベルが低いです)で、挫けた。
トボトボと林道を歩いてたら下流から上がってくる車が止まった。
「掛軸さんじゃあないですか~」
「あら、クリフさんじゃあないですか~」
どうもお久しぶりです。でも、そんなにお久しぶりの感じはしない。だって私は、毎週あなたのブログ見てるから。
クリフさん、午前中は×××に行ってたらしいものの、あまり芳しくなかったみたい。(その、芳しくないというレベルが、はたして私と共通できるかは不問)お互い情報交換して、クリフさんは上流に向かわれた。釣れたかな~~。
そして、スズメバチには1匹も絡まれなかった。

翌21日、和良へ行く。ヲンボ谷にしようか土京にしようかと迷ったけれど、渇水なので土京にした。
現地到着は11時と相変わらずに遅い。
釣果はアマゴ2匹。
私、この頃、例のフライとかハズカシフライなんかにお熱をあげてしまったせいで、ドライフライをやる機会が少なくなってしまったせいか、ドライフライの釣りがヘタになったようです。

 
 (満足の1匹)
9月27日  再び先週の谷
朝9時前に掛軸店でチマチマしたことをやっておりましたら、局長さんが来た。おや、早いですな~。(通常の釣り人だったら遅すぎ・・)
それで珈琲などを馳走して二言三言お話をしたら「今日は5時半まで釣るぞー!!」と言って9時15分には旅立たれた。やけに気合が入ってる。今季最後だからね~。
そして見送る私を振り返って「じゃまた~、来年になるかも知れんけど~~」 

その30分後、私も出発。
最後にどうしてもアマゴが釣りたいので、再び先週の谷です。先週の最後にバラシた、あのアマゴが釣りたい!!
現地到着は10時半。水は多め、釣り人も多め、お魚は・・・、少なめ・・・・・。
#12のドライフライで釣り始めて1匹だけ20㎝くらいのが出たけど乗らず(多分イワナ)仔アマゴもほとんど反応はなく12時に。

場所移動して昼食。「CoCo壱番屋トマト風味のスパイシーカレー焼きそば」
お湯を切ってソースをかけると、カレーの風味が周りに漂います。美味しそー。それに、トマトっぽいふりかけをパラパラ。一口食べると、う~ん、カレーじゃ~。二口食べると、辛いな~。三口食べると、もう味なんか感じない。辛いだけ。トマトの味なんて、ちっともしない。
麺は近頃はやりのモチモチ麺。私ゃクタクタ麺が好きなのよ。
後でパッケージを見ると「とび辛」とありますな。気がつかなんだ。
私のように辛い物が苦手な人は、これは食べない方がよろしいです。食べた後も15分位は口の中が辛くって仕方なかった。

そして釣り。相変わらずというか、前半以上に反応がないです。全くない。
ダメだこりゃ~と思いながらも、先週に良型をバラした地点に差し掛かる。もし釣れるとしたらここしかない。
ここは瀬のポイントで、先週よりも水が多いので、もし魚が付いてるとすればポイントは少し下流になるはず。その手前から慎重にフライを流します。そして出た。先週出た場所よりも3~4mほど下流。多分、そこにも魚が付く底石があるんだと思う。流れがちょっとヨレてるもの。そして慎重に取り込み。

今日は結局1匹しか釣れなかったけれど、こうも思い通りに釣れると、もう大満足。
心置きなく、今シーズンを終えられました。

(まだ明日も行くけどね~~)

 
 (鷲見川の風景)
 9月28日 最終釣行
 今シーズンの最後であります。船長と師匠とつんだって、鷲見へ行きました。
下流から谷を見ながら上流に進むと、まあ当然ですがあちこちに釣り人の車が止まっております。それでまあ再び下流へ引き返して、船長の通いなれた区間に入りました。
船長はルアー、師匠はエサ釣り、私はフライです。
最初私はドライフライでしたが、ちっとも釣れる気がせんので、私考案の例のフライ「キンギョ」にする。でもちっとも出ん。そのうち、ここぞと言うポイントに差し掛かってしつこく「キンギョ」を流すもやっぱり出ん。それで、局長さん考案のハズカシフライ「ハズカC45」にしたら出た。8寸くらいのイワナ。釣れたのは嬉しいけれど、私の考案したフライに出なくって局長さんの考案したフライで釣れるのは悔しいけれど、その効果は認めざるおえん。嬉しさ悔しさが半々です。でも釣れりゃあいいのだ。
前半は3人とも各1匹で終了。

その後上流に移動。午前中にいた車は予定通り無くなってたのでそこで昼食。
そして今日のメインディッシュですが、船長が昨日釣ったばかりのブラックバスのムニエルなのであります。
船長さん、事前に捌いて塩コショウなど下準備して、オリーブオイル・バター・それにバジル葉などを添えてムニエルにしてくれました。
泥臭さなんぞ全くありません。クセのないほっこりとした白身魚。皮がパリッとしてて、それが美味い。そのまま食ってもポン酢で食っても美味しかったけれど、マヨネーズをちょっとだけかけると、それはそれは美味しかった。きっと、タルタルソースで工夫すると、お店にも出せるでしょう。
ただ、ウロコ処理などの下準備にはそれなりの苦労があるようなので、自分で釣って食おうとは思わない。船長さん、次回もよろしく~~。
そして師匠の作った新米炊いて、手巻き寿司をしました。寿司酢付きの海苔はエライ。

そして釣り。私「ハズカC45」で2匹。反応はそこそこあったけどなかなかフッキングには至らず。師匠も船長も似たようなもん。
それで今シーズンも終了となりました。

まずは今期も、なんとか無事に渓流シーズンを終えられました。
来シーズンもね。やるよ。ヘンなフライ。イワナ用には局長さんの「ハズカC45」には勝てん。それは認めます。でも私は郡上人だから、アマゴを釣らねばならん。
その為のヘンなフライ、考えます。

さて、私、暫しの冬眠にはいります。今後のHPの更新はちょいと遅々とします。
まあ、なんぞあれば更新いたします。
今後ともこのHp、どうぞご贔屓下さいませ。