(増水の庄川を釣る)
9月6日 庄川 
 5日には局長さんとトムさんとで鷲見へ行ってきました。
局長さんが、トムさんへのお返し殿様釣行をさせてあげて、さらにご馳走釣行ということで、「掛軸さん、アンタ近頃、虚しい虚しいと嘆いておられるので、ご一緒にどお?」と誘ってくれたので、ビールと箸だけ持って参加させてもらったのです。
そして鷲見に着いて釣り始めます。
近頃では珍しく天気は良くって、水位はやや増水。一見釣れそうな感じ。でも・・・。
局長さん・トムさんはドライフライ。私は相変わらず「例のフライ」です。ツチノコやらチョビスケやら。でも、お二方がドライフライをやってくれてるので、私は安心して「例のフライ」使い続けられます。一人でやってるときは「ドライフライだったら釣れるんじゃないか」と不安になりますが、今日は安心して釣れます。
前半はだあれも釣れなかったけれど、「例のフライ」には時折は反応はしました。まあ、よいです。

さて昼食。
いつものアヒル倶楽部だと、地べたが基本ですが、今日はテーブル出してデレクターズチェアが並びます。
そして局長シェフ、大忙し。準備・仕込みにも結構の時間がかかったんじゃないかな?もう、頭が下がります。

(なんとかのサラダ) 
 
(なんとかのスープ)
 
(なんとかのオムレツ)
 
(パエリア)

以上、スペイン料理のフルコースなのであります。
ミニアヒルが、ワッ、ワッ、ワッ、、ウワーーーッ!!と叫んでおります。
(なんとか)という部分にもちゃんと名前がありますが、それの説明も受けましたが、忘れました。
とにかく、大変に美味しゅうございまして、私、この1か月間の虚しい釣りの事は忘れましたよ。
明日からは初心に帰って、「例のフライ」修行に励みます。

さて後半の釣り。
魚の反応は前半と同じ。芳しくないです。でもそんな中、局長さんと私が先行する中、じっくりと釣り上がってきたトムさんが1匹釣る。3人がかりでのやっとこの1匹。貴重な1匹をトムさんが釣る。
5時納竿。

翌6日、師匠と庄川へ行きます。
昨日とは打って変わって、朝から雨。でも庄川は10日(9日?)で終わってしまうので、実質今日が最終日なのです。
9時半に掛軸店に来てもらって、コーヒー飲みながらなんだかんだとしゃべります。砂金採りがどうのこうの、化石はアンモナイトがいいよね~。なかなか出発しません。雨だからねー。
10時を大きくすぎてやっとこ出発して現地到着は11時を超えてます。辺りには釣り人はいません。ドライフライには辛い水量だし、雨だからねー。
ちょっと早いけれど、早々に昼食です。まず橋の袂に車を止めて、ビールやら食材やらあぐら椅子を、橋の下に運ぼうとしました。
すると、釣り人らしき車が止まって私たちに声をかけてくれました。と、その方を見ると、あ~ら、クリフさんじゃないですか。
聞くところによると、他所へ行って、あまり芳しくなかったらしい。で、こっちへ来たけど、「釣れんでしょうね」と。私も同感しました。
クリフさんを見送って、我々は橋の下に潜り込んで昼食。
えー、今日も私は、ビールと箸しか持ってきておりません。こんなことを再三繰り返していると、そのうち誰あも私の相手をしてくれなくなってしまうかも知れん、と、改めて反省してはおります。えー、これは本心であります。本当に本当なのでありますよ・・・・。
で、師匠作のきゅうりのQちゃんでビールを頂きます。そのうちマーボー豆腐がでてきます。ビールが進みますね。そして長芋ごはん。う~ん美味しいです。そしてコーヒーを飲んでまったり。

私、もう十分に満足。ここで帰ってもよいです。
でもそれではなんだからと、ハズカC45を結んで、渋々竿を出します。と、最初のポイントで反応して、次のポイントでも反応して、その次のポイントでアマゴが釣れました。(小ぶりだけど)おお、意外に活性が高い。(小物に対してだけど)
しばらくして、今日はルアーを振る師匠も釣った。その後私が1匹釣って師匠が2匹釣って、・・・・、でもその状況は数十分の間だけでした。
それからは反応は鈍くなり、水は多いし濁りも入りだしたし、3時半には納竿。
まッ、満足です。

 
 (秋が近い)
 9月12日 前坂谷
 さて今日はどこへ行こうか、水は多めだから寒水か鷲見の奥あたりかと考えてたら、局長さんがやってきた。
「今日はアンモナイトだよ~」と。
少し前に局長さんと九頭竜へ行った時に、シダと二枚貝の化石を発見したこともあって、私は密かに九頭竜の化石について調べておったのですが、珈琲を飲みながら話してると、局長さんは、私よりもっと詳しく調べてた。
「やっぱりアンモナイトだよね~」と。
当然のことながら、二人して九頭竜へ向かいます。
まずは谷山川?。ここは私も確認した。高架線の下の堰堤。ここでアンモナイトが出るらしい。川だから釣りもできるかと・・。
でもその川はあまりにも小さく草ぼうぼうで竿は出せないし、目的の堰堤にも草ぼうぼうで近づけず挫ける。
とりあえず前坂谷へ行って釣りをします。
水量が多くって歩くのに難儀しますが、局長さんはドライフライで何匹か釣った。私は例のフライで2匹バラした。
その後昼食をして、やっぱりアンモナイトが出るらしい(私は知らなかった)ナントカ谷へ向かうも、入口に害獣除けの電線が張ってあって挫けて、もう釣りは諦めて、次のアンモナイトポイントへ行きます。
そこはネットで見た化石採集ポイントのような光景で、辺りの石にはトンカチでコンコンした跡が残ってます。おおっ~、ここでコンコンやったらアンモナイトに出会えるのか~~、と思ったけれど、・・・・30分で挫けた。
ド素人に、そんな簡単に出会えるわけもない。
3時過ぎに現地解散して、私は入次谷に行って、やっぱり2匹バラしてこの日は終了。

翌13日。朝からパラついてた雨も上がったので寒水へ出かけます。今季も残り少ないから、私、必死なのです。
現地に11時に着いて谷へ立ちます。曇ってて肌寒いのでトレーナーを着こみます。
そしてツチノコを付けて流れに投入すると、ポイントごとにイワナが反応。10メートル進んで3匹出た。でもフッキングはしない。そこで、やや不服ながらハズカC45にする。悔しいけれど、これが一番信頼できる。そして10メートル進むなかで3匹出た。でもフッキングしない。その先は・・・、急に反応が薄くなった。
12時に昼食後、再び谷に立つも、魚の反応は益々しぼむばかり。3時過ぎには挫けました。
昨日は虚しさは感じなかったけれど、今日はまたまた虚しかったです。

 
 (入次谷の流れ)
 S・W 前半
 残りもあとちょっとなんで、私、この休み中、毎日谷へ行く予定です。きっと、体力が持たないでしょうが・・。

まず19日、入次谷へ行きました。現地到着は10時過ぎと遅い。そして水量は多めですね。
谷へ下りてツチノコ結びます。と最初の淵でいきなりバラした。でも同じ淵で1匹釣った。まあ18㎝くらいですが。
これだけ活性が高いんだったら、そのうちもっといいサイズが釣れるでしょうから写真は撮らなんだ。でも、時折反応はするものの、その後はさっぱり釣れなんだ。そして谷から上がるところで18㎝。写真は撮ったけど駄作です。

それから田茂谷へ行って昼食にしようかと。水量多め。釣り人も多め。入渓ポイントごとに車があって挫ける。それで九頭竜上流部の入渓ポイントへ行ったけれど、やっぱり車があった。挫ける。
だんだん腹がへってきたので、いっそ牛道へ飛んでやっとこ昼食。
いつものように文庫本開いて、ビールをプシュリとやって、スポーツスターをシューコシューコしてたら、右手が缶ビールに当たって倒れた。あ~あ、まだ一口しか飲んでないのに…。
カップ焼きそば食って、そそこさと谷に立ちます。
水は多めですが、九頭竜水系ほどではないか。チョビスケやらツチノコやらC45やらをとっかえひっかえして、仔イワナ1匹に終わる。
3時半出渓。明日以降のため、体力は温存せねばなりません。

翌20日。再び牛道へ行きます。この日は最上流部。幸い先行者なし。車を止めて杣道を数分歩いて10時半に入渓。
ツチノコ結んで釣り始めると、最初のポイントで仔イワナ。次のポイントではそこそこのサイズが反応。釣れなんだけど。今日こそいけるかと思ったけれど、それからは仔イワナが時折反応するのみ。結局、最後に18㎝イワナをやっとこ釣っただけ。

それから寒水に移動して昼食。念のため、ビールはちょっと離して置く。
谷に立って、やっぱりチョビスケやらC45やらで釣りますが、時折釣れたりバラしたりするのは仔イワナばかり。
このまんま、ヘンなフライを使い続けて、釣れない釣れないで今シーズンを終わってしまうのかと思ったら、なんか虚しくなってきた。う~ん、しゃあない。久々にドライフライを結ぶこととしました。
と、すぐに釣れた。それも久々に見るサイズ(私的にですが・・)。一生懸命写真を撮る。それからもパタパタと2匹。やっぱりドライフライは釣れるな~~。満足。
再びツチノコ。すぐ釣れた。次のポイントでも良型が反応。なんだ、たまたま場所と時間がよかっただけか・・。でも、開きに居る魚に対しては、ドライフライが圧倒的に有利なのですよ。
久々に釣って満足したので3時出渓。あと3日分の体力を残さねば。

 
 (ダイモンジソウ)
S・W 後半 
 21日。アマゴが釣りたくって内ヶ谷でドライフライを振るも、ちっとも釣れる気がせんので2時間で挫けました。この日はこれで終わり。
22日は10時半に鷲見に着いて、ドライフライと例のフライをやるも釣れず、その後上流へ行って昼食して、やっぱりドライフライを結んで釣り進も、仔イワナが時折反応するばかりで、それで、最近発見したチョビスケの新メソッドを試したら、ドライフライよりは反応は良かったけれど、結局、小ぶりなイワナ1匹に終わる。3時半納竿。

23日。なんとかここまで体力が持ちました。まあ、1日でせいぜい4時間も川に立ってないし、しかもたいして歩かないのでね。でも、今朝は太ももがちょっと痛かったです。
で、今日は林谷下流部です。ほんとはここ、前から行こう行こうと思ってたんですが、水が多いと歩くのに難儀なんで延ばし延ばしになってた。でももう今日しかないのです。
現地到着は10時過ぎ。バックウォーターのちょっと上から入渓します。そろそろ水量も落ち着いたかと思ったんですが、まだちょっと多い。まあ、これくらいなら許せる。
アマゴが釣りたいので、ドライフライを結んで釣り始めます。と、時折フライに絡みますが、仔アマゴでしょう。フッキングすらしない。そんな感じで釣り進んで3~40分後、やっとこフッキングしました。しかも良型(私にとって)。
ドライフライって、楽しい~~。
一杯写真を撮ります。もうこれで満足してしまった。

さて、ここへ来た目的はもう一つありまして、私、アヒル倶楽部発掘同好会なんてもんに入会させられまして、なんだか知らんが、化石に興味を持ってしまったんです。まっ、ど素人的にですが。で、やっぱりアンモナイトだよね~なんて言ってた訳ですが、その志は9月12日に、もろくも砕け散ったのです。
ど素人は、ど素人らしくやらねば。初心に帰らねば。
そこで林谷下流部なのです。
このあたり、手取層群石徹白亜層群という地層からなっておりまして、中生代のジュラ紀~白亜紀をまたぐあたり、おおよそ1億5000万年くらい前の地層が露出しておるのです。そのころここは、汽水域から陸地を眺む景色で、陸地では恐竜たちがかっ歩しておったそうな。なんたってここ林谷では、ティラノザウルスの歯の化石が出てるんです。
当たり前ですが、私、そこまで求めません。恐竜の歯の、しっかりした化石だったら、もしかしたら判るかもしれないけれど、骨の化石なんて見分けつかないし、足跡の化石なんて、チョークで囲ってないと判るわけありません。ど素人なんで、貝とか葉っぱとか、それでいいんです。ただ、偶然でなく、自分で探して見つけたい。ビギナーズラックでなく、狙って見つけたい。それだけなんです。魚釣りしてて、竿上げたら釣れてたじゃなく、ポイントにフライ落としてパシリと合わせたい。そんな感じなんですよ。

で、その1匹を釣って、この日の目的の一つは完了したので、もう一つの目標を目指します。
その釣った対岸、気になる岩盤があります。少し崩れてます。谷を渡って物色。すると5分もしないうちに二枚貝の化石を発見。20㎝角の石に、1㎝くらいの貝がビッシリと張り付いてます。一人感動。それからそこで10分ばかり物色をしたけれど、なにも発見できなかった。
また釣り始めて1匹追加して前半終了。

   
ビール飲んで昼食後、再びさっき上がったところから入渓。魚の反応は午前中以下。ごくごく稀に、仔アマゴが跳ねる程度。
ふと、河原の石を見ます。なんか気になる。ラクビ―ボール大。ゴロンと転がしてみます。と、その裏面にびっしりと貝の化石。おおっ、私ゃハヤブサの目を持っとるんでないかとひとりごちる。
それから小さな支流があったのでちょっと物色。ここにもありました。植物の化石。写真では判りやすい一部分を載せましたが、その周りには他種の植物がありました。それともう一個植物の化石も発見。満足です。

その後もさっぱり釣れなくって3時半納竿。
私、この5日間で燃え尽きました。今週末、雨が降ったら釣りには行かない。もし行ったとしても、それは私の燃え尽きカスが竿を振ってるだけです。

注:九頭竜近辺での化石採集は、大野市教育委員会での許可が必要です。

 
 (今シーズン最後の昼食は、マグロのづけ丼)
9月27日 寒水 
 実質、今季最終日ということで、師匠と寒水へいってきました。
2人ともさして釣る気もおこらず、9時半に掛軸店に集合してコーヒーを飲みながらの会話が長いです。我々のように達観してしまうと、最終日だからと言ってあせらない。(トシとっただけ)
10時を大きく回ってから出発して現地到着は11時くらいか。
釣り人は我々だけ。山の緑もちょっとすすけてきて、所々に僅かに色づきはじめた木々が見える。なんとな~く、ちょっとした寂しさを感じます。シーズン最後なんだな~と思う。
師匠はルアー、私はチョビスケ付けて谷に立ちます。
と、そこそこの反応はあり。アタリも時々あり。でも小一時間で、フッキングしたのは仔イワナ1匹だけでした。

昼食は、豚スージャとマグロのづけ丼。美味しゅうございます。〆にコーヒーを頂く。
再び谷に立ってチョビスケに尺上イワナ。これほど満足な終わり方はないです。そして仔イワナ1匹。
師匠のルアーには、私が目視したなかでは2匹のイワナを釣り上げた。
4時、しみじみと納竿。

さて、今シーズンも、私のHPにお付き合いくださいましてありがとうございました。
何分、チョビスケやらツチノコやらと、変なフライを使い続けたおかげで、ちっとも釣れないシーズンではありました。魚の写真の掲載も、とことん少なかった。まあ、私自身は、すごく面白かったのですが・・・。
私、しばらくの間、早い冬眠にはいります。
今後このHPの更新は、極端に遅くなりますが、それでも稀には、なんぞを更新するつもりではあります。
まあ、月一くらいでチェックしてみて下さいませ。
今後とも、当HP、どうぞご贔屓下さいませ。